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春の風

春の風

ある日、蒲田の焼け残った一角を、
もの思いにふけって歩いていた。
終戦の年の春だった。
すると、突然、目の前が明るくなった。
幾本かの桜が生き残り、咲き照っていたのである。
暗い灰色の町のなかで、
そこだけに明かりが点ったように、美しい色彩があった。
どの枝も、どの梢も、命一杯に咲いていた。
そのとき、桜は、たしかに、あふれくる「生」の象徴であった。

夏の光

夏の光

木は、ただ一つのことに全生命をかけていた。
ただ自分自身を生きること。
自分自身に秘めた力を、すべて出し切ること。
「私は私の命を生きる!
 私は私の命を伸ばしきり、完成させる!」
迷いもなく、ためらいもなく、誇り高く、
堂々と、木は、あるがままの自分自身を生きていた。

秋の色

秋の色

銀杏の原産地は中国だ。「公孫樹」と書かれる
場合もある。
そこには、自らが植えた銀杏の実を収穫するのは、
孫の代になるという意義が込められていたようだ。
「公孫樹」――その名は、
“自分のためではなく、未来の世代のために生き抜くのだ!
わが生命力を発揮して、歴史をつくるのだ!”と
語りかけているような気がしてならない。

冬の明

冬の明

雪を見るとき、人は、しばし詩人になる。
幼いころの雪景色、雪だるま、雪釣、雪合戦。
あたりが童話の世界に変わったようだった。
雪は、きらびやかな御殿の上にも、
貧しき屋根の上にも平等に降る。
満天満地を平等に白く染め、まるで「地上の仮面」を隠して、
素のままの「人間」に戻りなさいと、
静かにさとしているかのように。

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